2022年7月、記事リライト
2022年2月、楽天証券より大きな変更を行う旨の公式発表がありました。
- 楽天カード積立の還元率改悪
- 楽天キャッシュ積立の開始
これらについて、改悪影響を無風とするための攻略法をまとめて解説していきます。
楽天カード積立の還元率悪化(1%→0.2%)
- 1%還元を受け続けるためには、割高なファンドを購入→即売りに徹する
- クレカ決済1%ポイント還元
- 投資対象地域:日本
- 標準偏差(1年)の数値が極力小さい
- 信託財産留保額はゼロ
- 注文同日に約定
- 5万円積み立てて500P製造機
- 初回設定期間は7/13(水)~8/12(金)→9月積立開始
楽天キャッシュ積立が開始(0.5%)
- 楽天カード→楽天キャッシュで0.5%。オートチャージ機能もあり
- 即売りなら5万円積み立てて250P製造機
- 即売りなら楽天カード積立と同一日にすると月イチ作業がラク
- 初回設定は6/13(月)~7/12(火)→8月積立開始
その他
- 楽天カード・楽天キャッシュ併用で投資枠は合計10万円/月
- 手持ち資金が10万円なくても、即売りなら運用可能
楽天カードの投信積立の還元率が、低コスト投信は1.0%→0.2%に!
楽天証券では楽天カード決済で投信積立を行った場合は還元率1%であったのが最大の魅力でしたが、低コスト投信については0.2%と大幅悪化します。
変更は2022年9月積立分から。
具体的には、信託報酬のうち、販売会社(=楽天証券)の取り分が年率0.4%未満のファンドでは、還元率が0.2%に引き下げられます。
逆に言うと、販売会社の取り分が年率0.4%以上の割高なファンドについては還元率1.0%が継続されます。
「信託報酬」の内訳は主に3種類
- 委託会社
- 「どの株や債券を買え!」など、具体的指図をする運用会社。「○○アセットマネジメント」など。
- 受託会社
- 委託会社からの指示にしたがって粛々と売買作業をする信託銀行。
- 販売会社
- お客さんの購入窓口の証券会社。楽天証券、SBI証券、マネックス証券、野村證券など。
個人投資家から人気の低コストなインデックスファンドはたいてい信託報酬合計0.2%前後といったレベルなので、余裕でほぼ全て楽天カード決済還元率が1.0%→0.2%に低下させられることになります。
一例で、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」のページを見てみましょう。
信託報酬0.1144%のうち、販売会社(=楽天証券)取り分は0.0462%。
よって販売会社の取り分が0.4%未満であるので、楽天カード還元率が0.2%に引き下げられる対象ファンドとなります。
楽天カードでの投信積立は月間最大5万円。
1%還元=500P獲得だったのが、0.2%還元=100P獲得になるのは悲しいですよね。
【対処法】割高なファンドを購入→即売り
一見すると物凄い改悪で悲報と捉えられがちですが、対処法があります。
楽天証券でマジメなクレカ積立を放棄し、ポイント製造機に徹するのならば、ほぼ無風で乗り切れてしまいます。
下記記事で紹介している手法と考え方は全く同じです。
今までこの手法では低コストな国内債券ファンドで購入→即売りしていたところ、今後は割高なファンドで購入→即売りしてやればいいのです。
その際、できるだけ値動きが緩やかなファンドを選ぶことで低リスクでポイント還元率分の利ザヤを取ることができます(選び方は次項)。
仮に信託報酬が合計1%/年であったとしても、購入から最短翌日に売却してしまえば、保有期間はたった1日ですので、1日あたり費用は1%÷365=0.0027%。
5万円分を購入→翌日売却した場合に要する費用は1.36円程度です。
購入日から売却日までに大型連休などを挟む場合でも、せいぜい5円かかるかどうかというレベルでしょう。
投信スーパーサーチで即売り向けファンドを探す
楽天カード還元率1%ファンドで、購入→即売りに適した国内債券タイプのファンドを探していきます。
まず楽天証券の投信スーパーサーチで、以下のように検索します。
- 「クレカ決済1%ポイント還元」にチェック
- 投資対象地域:日本
その中で、できるだけ標準偏差が小さいファンドを探すのがポイント。
標準偏差とは値動きのブレの度合いなので、これが小さければ小さいほど即売り時の価格変動リスクを抑えられます。
PCの場合
- 「シャープレシオ・標準偏差」タブ
>「標準偏差」1年で昇順にソート
スマホの場合
- 投信スーパーサーチ内で最下部の「詳しい条件を表示する」をタップ
>標準偏差が1年で「5」以内のグループを選ぶ
スマホだと標準偏差で並び替えできないので不親切な仕様ですね。
ただ標準偏差が「5」以内のグループなら、どの投信でも大差ないかと思います。
【要注意】「信託財産留保額」ゼロのファンドを選択する
割高なファンドの中には、「信託財産留保額」が存在するファンドが結構あります。
これは信託報酬とは別に、投信を売却する際に徴収されるコストです。
たとえば「年金積立 日本短期債券オープン」では信託財産留保額が0.1%で設定されています。
5万円の投信を購入して、翌日売却したとしても、5万円x0.1%=50円がしっかりと徴収されてしまいます。
信託財産留保額は信託報酬と違い、日割り計算ではないため、短期間で売却する人ほど割に合わないんですね。
購入→即売りスキームを取るなら、信託財産留保額はゼロのファンドを絶対に選択すべきですね!
申込日=約定日のファンドを選ぶのがベター
最後の確認項目です。
目星を付けた投資信託のページの詳細欄で、「約定日と基準価格の決定」の項目をチェックしましょう。
ここでは「お買付申込日の基準価格」となっているのを選ぶのがベターです。
即売り可能となるタイミング
- 投信積立日の当日中に約定する
↓ - 翌営業日に保有資産残高に反映され、売却可能になる
積立日の翌営業日に即売り可能なので、わかりやすいです。
基本的に国内資産のみを投資対象とするものは大丈夫なケースが多いのですが、ファンドによって約定タイミングは決められているので、念のため確認しましょう。
この項目が、ファンドの中には「お買付申込日の翌営業日の基準価格」となってしまっているものもあります。
即売り可能となるタイミング
- 投信積立日の当日中にはまだ約定しない
↓ - 翌営業日に約定する
↓ - さらに翌営業日に保有資産残高に反映され、ようやく売却可能になる
積立日の翌々営業日に即売り可能なので、わかりにくいです。
原則として海外の資産を含むファンドは国内より即売り可能日が1営業日遅れます。
これは日本時間の15:00に投信買付注文を締切後、ニューヨーク市場での取引時間帯である朝5時~6時頃まで待たないと約定が行われないからです。
また海外の休日の影響で約定が行われない場合は、さらに即売り可能タイミングが遅れることとなります。
必ずしも悪いというわけではないのですが、毎月のルーチンワークとして即売りするのであれば極力タイミングはわかりやすいほうがいいでしょう。
設定すべき割高ファンドの具体例
前項までのお話をまとめると、購入→即売りに適するファンドの条件は以下のとおりです。
投信スーパーサーチで
- クレカ決済1%ポイント還元
- 投資対象地域:日本
- 標準偏差(1年)の数値が極力小さい
投信の情報画面で
- 信託財産留保額がゼロ
- 「約定日と基準価格の決定」=「お買付申込日の基準価格」
(お買付申込日の「翌営業日」でないことの確認)
条件に合致するファンドとして、私は以下のファンドで積立設定しています。
なお、楽天グループは頻繁にルール改訂をすることで評判です。
もし当ファンドの還元率を引き下げられたりした場合はご容赦ください。
投信のページに「1%ポイント還元」と出ているか、定期的に確認しましょう。
初回設定は7/13(水)~8/12(金)→9月積立開始
クレカ決済ポイント還元率の改訂は2022年9月積立分から適用となります。
楽天カード決済による投信積立設定は毎月12日が期限。
ですので、7/13(水)~8/12(金)の間で設定すれば初回9月積立分に間に合います。
【朗報】新サービス「楽天キャッシュ積立」が爆誕
楽天カード投信積立の還元率ルール改訂と並び、2022年8月買付分から「楽天キャッシュ積立」が新設されることが同時に発表されました。
「楽天キャッシュ」とはオンライン電子マネーのこと。
- 楽天ペイアプリ上で楽天カード、楽天銀行からチャージ
- 楽天ポイントとほぼ同様に利用可能(楽天市場や楽天ペイの実店舗決済)
- 楽天Edyとの互換性はなし(FAQ)。
楽天カード→楽天キャッシュへのチャージ時に0.5%還元があります(オートチャージ機能が実装予定)。
チャージされた楽天キャッシュを利用して、楽天証券で投信積立を行います(上限5万円/月)。
楽天証券の楽天キャッシュ積立は、8月分~12月分はキャンペーンで0.5%還元。
キャンペーン終了後の取扱いは未公表(おそらく0%と想定)。
以上をまとめて、ポイントは以下のとおりです。
楽天カード→楽天キャッシュ→投信積立(上限5万円/月)
- 2022年8月~12月:計1.0%還元(上限500P/月)
- 2023年1月以降:計0.5%還元(上限250P/月)
どの投信を買っても還元率は同じ
楽天カードでの投信積立においては還元率改訂によりコスト安のファンドは0.2%、割高ファンドは1.0%になります。
一方で楽天キャッシュでの投信積立においてはそういったルールはないので、特に気にせずに投信を選択できます。
なので、マジメに長期保有目的での投信積立(つみたてNISA買付など)として購入するような低コスト投信は、楽天カード積立ではなく楽天キャッシュ積立のほうがよいでしょう。
月5万円の投資余力がなければ、債券ファンドの即売り
楽天証券で月5万円も投資する余力がない…という方であれば、債券ファンドの購入→即売りによってポイント還元分だけを抜く手法が有効です。
下記記事で紹介している楽天カード積立の手法を、楽天キャッシュ積立で行うだけです。
これにより、低リスクに以下の利益が見込めます。
- 2022年8月~12月:計1.0%還元(上限500P/月)
- 2023年1月以降:計0.5%還元(上限250P/月)
楽天カード&楽天キャッシュで積立枠合計は10万円/月に!しかも種銭不要
楽天カード積立(上限5万円/月)、楽天キャッシュ積立(上限5万円/月)は別枠であり、併用すると上限10万円/月まで投信積立ができます。
- 楽天カード:1.0%還元(上限500P/月)
- 楽天キャッシュ:0.5%還元(上限250P/月)
10万円の積立で、750Pのポイント製造機になりますね。
(2022年8月~12月は楽天キャッシュ積立キャンペーンにより、合計1,000P。)
仮に10万円も用意できない場合でも、債券ファンドの購入→即売りスキームによって楽天カード引落日(毎月27日)までに投信を売却して資金を回収しておけば運用可能です。
なおエポスカード x tsumiki証券のようにクレカ買付投信については売却してもクレカ引落日まで資金が拘束されてしまう仕様もありますが、現状楽天証券では導入されていないので手元資金がなくても事足ります。
ちょっとした錬金術のような感じですね。
ちなみに内閣府令では、1つの金融機関においてクレジットカード等で購入できる投信は1人月額10万円までとする旨の定めがあります。
これまでクレカ積立を扱う証券会社はどこも5万円が上限だったのが、楽天証券ではキャッシュレス決済で10万円まで枠が拡大されるのは大変喜ばしいことです。
他の証券会社でもクレカ投資枠が拡大される流れを期待しています!
初回設定は6/13(月)~7/12(火)→8月積立開始
楽天キャッシュ積立は2022年8月積立分からサービス開始となります。
楽天キャッシュ決済による投信積立設定は毎月12日が期限。
ですので、6/13(月)~7/12(火)の間で設定すれば初回8月積立分に間に合います。
これまでには楽天カード→楽天キャッシュのオートチャージ機能も実装される予定です。
なお買付日は楽天カード積立と違い、楽天キャッシュ積立では毎月1日~28日で任意の日付が選べます。
ですが、もし楽天カード積立・楽天キャッシュ積立ともに購入即売りするのであれば、楽天カード積立の買付日と同一日にするのがよいでしょう。
そうすると、月イチの売却時の手動作業が1回で済むことになるので省エネになります。
楽天カードの積立日は人によって違い、毎月1日 or 8日です。
楽天カードの積立日
- 2021年6月19日以前に楽天カードの投信積立歴アリ→毎月1日
- 2021年6月20日以後に初めて楽天カードの投信積立実施→毎月8日
即売り前提の場合、おすすめファンド
楽天カードと違い、楽天キャッシュ積立に関してはどのファンドを選んでも還元率に差はありません。
以下のようにコスト最安クラスの国内債券100%のファンドを購入するのでよいと思います。
もしくは、楽天カード積立と同一銘柄(例示したファンド)に設定してもよいでしょう。
即売り時の投信売却作業が2回ではなく1回で済むようになって多少ラクになります(作業時間削減は数十秒くらいのレベルですけどね)。
そもそも楽天証券は即売りに徹するのが吉。マジメな投資はSBI証券で
そもそも論ではあるのですが、楽天証券では投信残高に対するポイント付与がほぼゼロですので、長期的に資産形成していくメリットが殆どありません。
【悲報】楽天証券の投信保有残高へのポイント付与が大幅改悪(2022年4月から)https://t.co/TA5pBecJ7t
— えまっち💰ポイ活銀行員【公開垢】 (@ematty2) December 27, 2021
■従来:ずっと付与🥰
↓
■変更後:一定残高に初到達時、1回ポッキリの付与😱
画像1枚目は現状のポイント付与早見表(当方作成)。
今後の楽天証券のポイント付与数は相当ショボいです!🥲 pic.twitter.com/oZam8yBs2n
投信残高へのポイント付与率が業界最高であるSBI証券での資産形成が最善です。
したがって楽天証券のクレカ積立・楽天キャッシュ積立は購入即売り、ポイント製造機に徹するのが最も合理的です。
私としては、資金の置き場を変えるだけで結果が違うというのは気持ち悪いですし、顧客利益を最も追求しているサービスに伸びていってほしいという思いもあるので、資金の運用方法はシビアに考えてSBI証券をメインに活用しています。
楽天カード積立の還元率悪化(1%→0.2%)
- 1%還元を受け続けるためには、割高なファンドを購入→即売りに徹する
- クレカ決済1%ポイント還元
- 投資対象地域:日本
- 標準偏差(1年)の数値が極力小さい
- 信託財産留保額はゼロ
- 注文同日に約定
- 5万円積み立てて500P製造機
- 初回設定期間は7/13(水)~8/12(金)→9月積立開始
楽天キャッシュ積立が開始(0.5%)
- 楽天カード→楽天キャッシュで0.5%。オートチャージ機能もあり
- 即売りなら5万円積み立てて250P製造機
- 即売りなら楽天カード積立と同一日にすると月イチ作業がラク
- 初回設定は6/13(月)~7/12(火)→8月積立開始
その他
- 楽天カード・楽天キャッシュ併用で投資枠は合計10万円/月
- 手持ち資金が10万円なくても、即売りなら運用可能
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